内容

dbSheetのシステムDB(dbsdb)のトランザクションログ領域を縮小したいと考えています。

システム稼働中における領域縮小の実施において、問題のない操作手順があれば教えてください。

要因

システムDBには、dbSheetのサーバーリソース情報やサーバーログが保存されます。

特に、トランザクションログには、追加/更新/削除のたびにその記録が累積されていくため、

ディスク領域を圧迫する原因になりやすいと言えます。

対処方法は２つ考えられます。

対処方法１

データベースをバックアップ後に、トランザクションログの切り捨てと領域の解放を行います。

具体的には、SQL Server Management Studio から以下のクエリー文を２回実行します。

USE [dbsdb]
GO
BACKUP DATABASE [dbsdb] TO DISK = N'NUL' WITH NOFORMAT, NOINIT,
 NAME = N'dbsdb-完全 データベース バックアップ', SKIP, NOREWIND, NOUNLOAD, STATS = 10
GO
BACKUP LOG [dbsdb] TO DISK = N'NUL' WITH NOFORMAT, NOINIT,
 NAME = N'dbsdb-完全 データベース バックアップ', SKIP, NOREWIND, NOUNLOAD, STATS = 10
GO
DBCC SHRINKFILE (N'dbsdb_log' , 0, TRUNCATEONLY)
GO

実施例

① Management Studioのツールバーにある［新しいクエリー］ボタンをクリックしてクエリー編集画面を開きます。

② クエリー文を作成します。

③ 1回目の実行をします。

④ 2回目の実行をします。

対処方法２

トランザクションが増大するのは、そもそもDBの「復旧モデル」が「完全」になっているためです。

dbsdbの復旧時に任意の時点に戻せるように、出荷時には「復旧モデル」を「完全」にしています。

dbsdbをバックアップしていない場合または任意の時点に戻す必要がない場合は「復旧モデル」を[単純]

にできます。以下のドキュメントをよく読んでいただいた上でDBの「復旧モデル」を変更してください。

復旧モデル (SQL Server) - SQL Server | Microsoft Docs

復元と復旧の概要 (SQL Server) - SQL Server | Microsoft Docs

具体的なコマンド

※コマンド実行前に dbsdb のバックアップを通常の方法で必ず取得しておいてください。

復旧モデルを切り替えます。

データベースの復旧モデルの設定 - SQL Server | Microsoft Docs

Management Studio から以下の操作を行いdbsdbの「復旧モデル」を「単純」に変更します。

① Microsoft SQL Server データベースエンジンの適切なインスタンスに接続した後、オブジェクトエクスプローラでサーバー名をクリックしてサーバーツリーを展開します。
② [データベース] を展開します。さらに、 [dbsdb] を選択します。
③ データベースを右クリックし、[プロパティ] をクリックすると、[データベースのプロパティ] ダイアログボックスが開きます。
④ [ページの選択] ペインの [オプション] をクリックします。
⑤ [復旧モデル] ボックスの一覧に現在の復旧モデルが表示されています。
⑥ 復旧モデルを変更する必要がある場合は、別のモデルをこの一覧で選択します。
　　選択できるのは、[完全]、[一括ログ]、[単純] のいずれかです。

データベースのプロパティ画面

Q. システムDB(dbsdb)のトランザクションログ領域を縮小する手順を教えてください。