現象

データをコピー(Ctrl+C）し、セルに貼り付け(Ctrl+V)した際に、名前定義が消えてタスクエラーになることがあります。

Answer

名前定義されているセルを「コピー」し、別のセルに「貼り付け」しても名前定義には影響しませんが「切り取り」し、別のセルに「貼り付け」すると、名前定義を含むセルの情報が、全て貼り付け先へ移動し置き換わるため、元のセルに付けていた名前定義は無くなります。

※Excel側の仕様となります。

【１】ショートカットの切り取りを無効にする方法　（２種類の方法があります）

※プロジェクト全体に影響します

開発版でプロジェクトを開き「プロジェクト設定」/ [Excel動作] / [ショートカットキーの無効] にて『「切り取り」を無効にする』を選択すると、ショートカットでの切り取りができなくなります。

※ショートカットでの切り取りはできなくなりますが、マウスを右クリックすると切り取りを選択することは可能です。

なお、「右クリック時のメニューを表示しない」を無効にすると、シート上でマウスの右クリックを行ってもメニューが表示されなくなります。この設定により、メニューからの切り取りができなくなります。

特定のExcelシートを表示中のときのみ、ショートカットキーを無効にする手順は次の通りです。

1）当該シートを表示するためのメニュー定義内にて起動前処理に「30103:Excel動作設定」タスクを設定します。

2) 「30103:Excel動作設定」タスクの［ショートカットキー］タブより「切り取り」を 2:無効にします。

3) さらに、［Excel制御］タブより「右クリック時のメニューを表示しない」を 2:非表示にすることで、シート上でマウスの右クリックを行ってもメニューが表示されなくなります。

この設定により、メニューからの切り取りができなくなります。　

※別のシートを表示する前に、「切り取り」の設定を有効に戻す場合は、メニュー定義内にて終了時処理を「30103:Excel動作設定」タスクに設定し、「切り取り」を 3:有効にします。

「右クリック時のメニューを表示しない」も 3:表示にします。

なお、メニュー定義以外でもボタン定義にて実行タスクを「30103:Excel動作設定」に設定したり、タスク定義にて「60100：シート切り替え」の前後に「30103:Excel動作設定」タスクを設定することも可能です。

【２】ブックに目的の名前定義が存在しているかを確認する方法

ISREF関数（=ISREF(名前定義名)）を設定することで、ブックに目的の名前定義が存在しているかを確認することができます。

名前定義名が存在していれば「TRUE」、存在しなければ「FALSE」を返します。

更新ができない状態の時は、一旦プロジェクトを終了し、再度起動させます。