内容

トラブルや開発時に解決できない問題が発生したときにサポートに問い合わせますが、その際に必要な情報や資料が分からず、何度もやり取りしてしまいます。

迅速に問題解決したいので、サポート側の調査に必要な情報や資料があれば教えてください。

考えられる要因

調査に必要な情報や資料を事前に把握できていれば、その分、サポートとのやり取りが少なくなり、解決に至るまでの時間短縮が期待できます。　

また、調査に必要な情報や資料を入手した時点で自己解決することも考えられ、迅速な問題解決につながると思われます。

対処方法

サポートセンターでよくお願いする資料としては以下があります。

１）dbSCお問合せシート

２）現象の画面と操作手順

３）ローカルログ

４）ログモニターのログ

５）サーバーログ

６）サーバー管理のログ情報画面

７）サーバー上の Log ファイル

８）IISログ

１）dbSCお問合せシート

問合せメールの際に、必ずお問合せシートを添付ください。

その際、dbSheet/OS/Officeなどのバージョン等を記載いただくことでより迅速な対応が可能になります。

また、お問合せシートの【添付資料】タブのシートに画面などをキャプチャーして貼り付けることができます。

なお、最新のお問合せシートのフォームは、開発版オンラインヘルプのテクニカル情報（リリースノート）のページからダウンロードすることができます。

２）現象の画面と操作手順

キャプチャー画面を見ただけで、エラーの原因が分かることがあります。

下はエラー画面をキャプチャーした例です。

また、その現象の条件や発生した時の操作手順がわかれば、再現試験で問題箇所を特定しやすくなります。

３）ローカルログの取得方法

① 実行版のプロジェクト選択画面から設定画面の［ローカルログフォルダを表示］します。

② 表示されたフォルダ―の中から該当日付のログファイルを調査します。

実行環境でエラーが発生した場合は、ローカルログにエラーの詳細が書き込まれていることがあります。

《ローカルログの例》

************** 例外テキスト **************

System.UnauthorizedAccessException: パス 'C:\Users\support_si\AppData\Local\Apps\2.0\Data\　・・・・・・・・・・

\dbSheetClientCommon\Settings\dbsCommonSettings.dbsf' へのアクセスが拒否されました。

４）ログモニターのログの取得方法

ローカルログと共に、ログモニターのログを採取の上、送っていただくことがあります。

ログモニターというと、開発版でデバッグ実行時に利用する機能と思われがちですが、実は、実行版でも動作させることができます。

採取したログファイルは開発版で読み込みます。

　① 実行版のプロジェクト選択画面から設定画面を開いて、［ログモニター起動］します。

　　※本機能を利用するには、開発者権限をもつユーザーの ID/PW が必要です。

　② ログモニター起動後は、設定画面を閉じて、問題のプロジェクトを実行して、現象を再現させます。

　　現象が再現したら、［保存］ボタンをクリックしてログを保存して、ログモニター画面を終了します。

【開発版でログを読み込む方法】

　③ 開発版の［ツール］画面の［保存ログの照会］でログモニターのログファイルを読み込みます。

【開発環境におけるログモニターのログ採取方法】

開発版でのログモニターは、［ログモニター］ボタンをクリックして起動します。

開発版の場合は、［ステップイン実行切替］に'より、タスク単位で実行させることもできます。

現象が再現した後は、実行版の時と同様、［保存］ボタンをクリックしてログを保存して、ログモニター画面を終了します。

※ 開発版の［ログモニター］および［ステップイン実行］の操作方法に関しては、「開発版リファレンスマニュアル」の「4.1　デバッグ実行」に詳しく説明されていますので、そちらを参照願います。

５）サーバーログの取得方法

サーバーログには、クライアント側の実行版/開発版で実行した内容が記録されています。

記録されるものとして、次のようなものがあります。

　・ログインの認証、ログアウト処理

　・プロジェクトのアップロード、ダウンロード

　・Excelブックのアップロード、ダウンロード

　・DB処理

　・メール送信

　・プロジェクトの実行開始、終了

　・プロジェクト実行中のエラー内容

詳細な調査のために、このサーバーログの採取をお願いすることがあります。

サーバーログの参照/出力には、サーバーログビューア（SeverLogViewer）を使用します。

サーバーログビューアのインストーラーは、dbSheetのインストールメディアの中にあり、通常はクライアントにインストールして使用します。

インストールが終了すると、パソコンのデスクトップ上にアイコンが作られます。

【サーバーログの出力方法】

① サーバーログビューアを起動して、システム管理者権限を有するユーザーでログインします。

② 画面が表示されたら、日時、プロジェクト名などの検索条件を指定して、［検索実行］します。

※ｽﾃｰﾀｽが「Exception」の行でダブルクリックすると、エラーの内容を見ることができます。

③ 表示したログは、CSVファイルまたは Excel の形式で保存することができます。

※注意※

　サーバーログビューアには、サーバー管理画面で操作した内容は記録されません。

※サーバーログビューアの詳しい内容は、サーバーログビューアのインストーラーと

　　提供される「サーバーログビューア操作マニュアル」を参照ください。

６）サーバー管理のログ情報画面

サーバー管理画面で操作した内容（たとえばリソースの更新内容）を知りたい場合は、サーバー管理画面の［（４）運用管理］［２．ログ情報］から見ることができます。

① サーバー管理画面を起動して、システム管理者権限を有するユーザーでログインして、［システム管理者］メニューを開きます。

② ［（４）運用管理］［２．ログ情報］をクリックして、検索条件を入力して［検索］します。

③ ［詳細］をクリックすると、以下のような画面が開きます。

※上記の内容から、2022年11月1日 11時21分にユーザーID 「demouser1」がグループ

　「30003002」を削除したことが分かります。

※注意※

　サーバー管理画面での操作は記録されますが、プロジェクトの実行ログは記録されません。

　また、表示された内容を出力する機能はありません。

７）サーバー上の Log ファイル

サーバー管理画面で操作した内容を知りたいが、サーバーに障害があってサーバー管理画面

が表示されない場合、または、サーバー管理画面は表示されるのだがもう少し詳細が知りたい場合は、dbSheetサーバー上に保存されている Log ファイルをお願いすることになります。

Log ファイルの保存先は、たとえば、dbSheetサーバーのインストール先ドライブが

［C］ドライブの場合は、

C:\dbsClient\log

となり、日付ごとに保存されています。

※注意※

　サーバー管理画面での操作は記録されますが、プロジェクトの実行ログは記録されません。

８）IISログ

調査の過程で、IIS（Internet Information Services）ログの提供をお願いすることがあります。

IISログの既定フォルダーは以下のようになります。

　%SystemDrive%\inetpub\logs\LogFiles\W3SVCn　　（n はサイト識別子）

このうちサイト識別子は、インターネットサービスマネージャーの［サイト］を選択し、［機能ビュー］の［ID］列で確認することができます。

上記ではサイト識別子が｢１｣なので、IISログのフォルダーが下記であることが分かります。

　C:\inetpub\logs\LogFiles\W3SVC1　　（システムドライブが C の場合）

実際のログは、上記フォルダーに u_exYYMMDD.logというファイ名で保存されます。

なお、ログに記録される時刻は「UTC時間（協定世界時）」です。日本時間と「＋9時間の差」で記録されます。

Q. サポート側の調査に必要な情報や資料があれば教えてください。